以前、けりぐるみとは何ぞや?について軽く記事にしました。その派生記事として、今回の記事を書こうと思います。
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どのご家庭でも座布団やクッションが使われているだろうと思います。さて、猫を飼い出すとそれらはどの様にして猫に使われるのか…。その辺りについて記事にしようと思います。
猫にとって座布団やクッションは「遊び道具(=けりぐるみ)」
サイズ・材質にもよりますが、猫にとって座布団やクッションは格好の遊び道具に映る事もある様です。噛みつく事もありますが、基本的な遊び方は「対象物を蹴る」。
では、どんな座布団でも「けりぐるみ」として遊ばれるのでしょうか。それぞれに見ていきましょう。
猫が「けりぐるみ」とみなすサイズ感とは?
では、どれ位のサイズであればそう感じやすいのか?
プリューシュの場合は…という条件は付きますが、どうやら「自分の身体と同じかそれぐらい」のサイズ感だとけりぐるみにしたくなる様でした。大き過ぎる場合は只のオブジェ、小さ過ぎる場合は興味の対象外とみなしている様です。
それで人間用のクッションはどう見られているのか?というと…、ラグドールは身体の大きい猫ですので、人間用のクッションの幅がけりぐるみに丁度良く感じるのだと思われます。
遊びたくなる材質かどうかが肝
先に述べた通り、基本的には蹴る事を重視している訳ですが、それだけではなく「取っ組み合い」をする為の対象物としてみなすかどうかが、けりぐるみとして認知するかどうかの条件になる様です。
猫の取っ組み合いを想像してみると、やはり「噛みつき」が頭に浮かぶのではないでしょうか。
実際、噛みつきやすい素材である場合は、「取っ組み合いをしやすい相手」と感じやすく、けりぐるみとして遊びたくなるみたいですね。
したがって、猫がリラックスする時に好みやすいとされる「ツルツルして柔らかなクッション」よりも、「程良い噛み応えのあるクッション」の方がよりお好みである、と言えます。
そんな訳で、人間用の物が猫用に成り代わる
条件を満たし、「これで遊びたい!」と思われた場合、人間用のクッションは猫のヨダレまみれになる事でしょう。そして、至る所に噛みつき穴が開き、見るも無残な姿へ…。
ごく稀に、「せっかく購入したけど、思ったより座り心地が悪かったな…。」という場合には、猫用になっても問題は無いだろうと思います。しかし、「これは良い!今後も使っていこう!」や「お客様にお出しするのはこれにしよう♪」という物まで犠牲になりかねない…。
次章では、人間用クッションを猫から守る為の対策について書き記したいと思います。
如何にして、人間用クッションを守ればいいのか?
うっかりするとありとあらゆるクッションが犠牲になるので、買い替えを余儀なくされる事も。そういった場合にどうしたら良いのか?という対策を講じたいと思います。
単純な話、猫が興味を持たない様にすればいい訳です。例えば、クッションを下に直置きしているならば、それらは全て椅子の上に置く…など。これだけですが、猫というのは「目の前にある→遊ぶ」というシンプルな思考を持っているので、最初から無ければどうという事は無いという事ですね。
また、そうは言っても置き場所が無い…、という場合について。普段、猫と遊ぶ場合、クッションに興味を持つ仕草をする場面を見る事があるだろうと思います。その時、猫じゃらしなどを使って、「一瞬で興味を他に移す」事を毎回行って下さい。冗談みたいな話ですが、こうすると自然にクッションを守る事が出来ます。
敢えて「使ってもらう」という選択肢
ところで、これまで「猫は人間用のクッションで遊ぶ」事や「人間用クッションの守り方」を書いてきました。ここから先は、考え方を逆転させて、「猫にクッションを使ってもらう」事について書きたいと思います。
クッションなどは座り心地が一番ですが、それは購入し、使って初めて分かる事。新調した場合など、「これはちょっと合わないな…。」という気持ちになった事、沢山の人が経験されているだろうと思います。そんな時、嫌々、我慢して使うと身体にも変調をきたしますが、かといって捨てるというのも忍びない…。
では、猫に助けてもらいましょう。「けりぐるみとして使ってもらう」のです!
こうする事により、人は無駄に廃棄するという悲しい選択をせずに済む。そして、猫は楽しい遊び道具がもらえてラッキー。クッション自体も「使われずに終わる」という悲しい人生ではなく、「必要とされて」人生を終える事が出来るという三方良しの結果になるでしょう。
「今更使ってもらえない…。」という場合の対応策
飼い主さん「人間用のお座布団は噛んじゃいけないよ、ミーちゃん(仮名)。」
ミーちゃん(仮名)「ミャ~。」
こんな風にして言い聞かせられ、きちんと言いつけを守るミーちゃん(仮名)が世の中にはいるかもしれません。となると、遊び用として与えた所で使ってもらえないという事態も想定されます。
そういった場合の対応策としては、「お座布団をまるで生きているかの様に動かしながら遊ぶ」と良いでしょう。あまり大きく動かすと、お座布団を怖がるようになるので、ほんの少し左右に揺らします。この動作は猫が相手に飛びかかる前によくする動作なので、これにより猫は「あ!こっちに来る!」と遊びに対象物として見るようになりますよ。
終わりに
最初は、まさかプリューシュがクッションに噛みついたり、蹴ったりするとは思っていませんでした。というのも、彼にはお好みのぬいぐるみがあったので、満足しているのではないかと考えていたからです。
実際はそうではなく、いくつかのクッションは彼の為に遊び道具として与える事になりました。
私はクッションがボロボロにされた時、感情的にはならず、非常にフラットでした。なんというか…、想定してはいなかったものの、特にプリューシュを怒る様な事でもなかったからです。クッションに対しては少し悲しい気持ちにはなりましたが。
不思議な話ですが、「壊れたものをどうしよう?」「これからどういう対応をするべきなのか?」とか、そういった考えが頭をよぎります。これが、私という人間性なのか、猫との暮らしが単にそうさせているのかは分かりません。
ただ、これから先も一緒に暮らしていく仲として、何かしらプリューシュが「やっちゃった」場合にも、冷静な自分が保てたらいいなと思います。