猫を飼い出してから、猫の飼育に関してネットや本を読み漁りました。知識を持ったうえで接する方が良いだろうと思って。
しかしながら、ネットや本の情報ではうまくいかなかったのが、しつけ。書いてある事がそのまま「正解」にはならないという局面に遭遇しました。かたや、プリューシュはというと、大暴れしながら好き勝手にやっている…。
「本に書かれている事も大事。でも、全く結果に繋がらない今となっては、もう自己流でやっていこう。何よりまず、本人と真正面からぶつかっていこう。」そう考え、プリューシュに教育としつけを開始しました。
猫を飼い始めた時から、私が強く意識してやってきた「猫のしつけ」…その一部である、「月齢を意識したしつけ」に関して記事にしたいと思います。
月齢を意識したしつけとは何か
教育やしつけに関する考え方は人それぞれだと思いますが、私は「子供がある程度の物心がつく頃までに『してはいけない事』を覚えさせないといけない」と考えています。
人間で例え話をしましょう。
子供というのは、小学校程度にもなれば、徐々に反抗心が芽生えてくるもの。中学生になってからは大人の言う事など素直に聞く事はあまりありません。中学生までに下地が無いと、「人の話(=忠告など)を素直に聞けない子供」になってしまいます。
また、子供というのは、小さい内にきちんと叱られる事が非常に重要だとも考えています。
しつけの最中では「怒られる」訳ですが、子供の頃に怒られた経験も無く、中学生頃になって急に怒られたりしたら、ポッキリ心が折れるか、ひねくれてしまう…。その後、本人自身で持ち直してくれたらいいのですが、そこまでの成功例なんて私は知りません。
したがって、やはり、幼児期からの教育やしつけが重要であると考えているのでした。
そして、これは人間だけではなく猫でも同じ。子猫の頃から1歳という期間が、必ずおさえておくべき「猫の教育期間」であると言えるでしょう。
この事から、私は猫の月齢が人間の何歳に相当するかを調べ、「生後0ヶ月から9ヶ月まで」を特にしつけを重点的にすべき期間だと考えました。「9ヶ月から1歳」までは、いわば、それまでのしつけの総仕上げみたいな期間ですね。
月齢を目処にして良かった事
猫の月齢を意識して良かった事は、自分のしつけの現在地が分かる事です。これは何かというと、「今は○ヶ月。それで、噛み癖の直り具合はこの位か…。1歳になるまであと×ヶ月しかないな…。」という逆算が出来る事を意味しています。
逆算が出来ると、目標達成までにどういう所が足りていないかが分かる(或いは、分かりやすくなる)ので、気持ち的に楽ですね。あやふやな状態でいるよりずっと良い。
月齢から見る、噛み癖の状態
ここからは噛み癖を例に挙げて、どの様な状態だったのかをご説明します。
月齢3ヶ月から6ヶ月頃
プリューシュが月齢3ヶ月から6ヶ月頃は、大暴れも大暴れで、容赦無く噛みついてきましたが、その時期は特に厳しくしつけていました。思い出したくもない、魔の期間ですね………。
月齢7~9ヶ月の頃
7~9ヶ月の頃は、噛みつく頻度も減りましたが、噛まなくなったかというと、それは否。やっぱり何かの拍子で噛みつく事はありました。ただ、「噛みつくという事が怒られるほど駄目な事」という最低限の理解はしていたので、3~6ヶ月の頃よりも厳しく叱らずに済みました(とはいえ、時々、雷は落としていましたが。)
月齢10ヶ月から1歳まで
10ヶ月から1歳までは、噛みつこうとする瞬間に「我慢」する事を覚えました。もう、感無量ですよ…。あの、気性の激しいプリューシュが!なんでも噛みつこうとするプリューシュが!我慢なんて………!!!
それでも噛んでしまう事もありましたが、叱りつける様な事は殆どせずに済んでいました。成長に伴い、「ケージに戻して一人にする」だけで反省する様になったのです。本当にグッとしつけが楽になりました。
まとめ
1歳に至るまでは「大変」の連続期間でしたし、特に血気盛んな3~6ヶ月は毎日が地獄でしたが、あの時にきちんとしつけていて良かったな、と思います。また、あとの期間も油断したりせず、しつけを継続したのが駄目押しになって良かった。
教育係である私が目標意識を持てた事・成長に合わせたしつけをする事が出来た事など、月齢を意識する事によって得られるメリットは多かったと、今振り返って思います。
最後に
上記の通り、「猫の月齢を意識する」だけでも、「猫の成長に合わせるしつけ」が出来る様になります。自分の中に目安があると、目標を達成しやすくなりますよ。
しつけに関しては、誰もが五里霧中ですが、少しでも道行きが明るく、はっきりしたものになります様に。