可愛い猫との遊び時間。夢中になって遊んでいたら、おもちゃによる事故が起きた!…という話をどこかで聞いた事ありませんか。でも、実際は「どこで・どの様に起きたのか」具体的な部分まで聞く事は少ないのではないかと思います。
今回は、「猫用おもちゃの破損がどの様にしておき、どんな事故につながるのか」、また、その「予防法」などについて記事にしたいと思います。
猫用おもちゃの破損による怪我とは?
猫用おもちゃが破損するとどんな怪我や事故につながるでしょうか。それぞれに見ていきましょう。
ケース1:猫じゃらしの中の針金による怪我
猫用おもちゃの代表格、猫じゃらし。これは噛んだり、猫パンチされたりする事で、先端部分についている部品が痛んだり外れたりします。
例えば、こんな風に。
細くなっている部分で、一部針金が出ている所があるのが見えます。こうなると、噛んだ時に口内を怪我する恐れがあるので非常に危険です。これは修理して直せる部分ではないので、針金が出てきたら廃棄する様にしています。
口内を怪我した場合ですが、(余程の場合を除いては)自然治癒に任せるしかありません…。怪我に繋がりそうな原因は排除するのが吉ですね。
ケース2:ボンボン付きの紐による誤食
次に、ボンボン付きの紐ではどうなるのか見ていきましょう。
このおもちゃは、噛まれ過ぎた事によって糸が解けて(ほどけて)しまいました。この状態のまま遊び続けると、糸が千切れて誤食の危険があります。また、糸によっては飲み込むまでの間に口内やのどを痛める危険も…。
また、もし糸を飲み込んでしまった場合ですが、猫自身によって排泄してもらうしかありません。
ケース3:棒状のおもちゃによる怪我
棒状のおもちゃ(例:猫じゃらしなど)による怪我は、どの様にして起きるのでしょうか。
まず、第一に「棒が折れた場合」ですが、折れた棒によって口内・または身体に刺さって怪我をする事があります。この場合は出来るだけ早くに取り上げるしかないかと…。
第二に、棒状のものを狭い場所で振り回した際に、猫本人に当たったりする事で怪我をする事があります。例えば、「長めの猫じゃらしを自分のケージの中に持っていってしまい、中で振り回した時に怪我をする(喉を突いたりする)」とか。実際に画像を見て頂きましょう。
こんな状態ですね。落ち着いて遊んでいる場合は良いのですが、危なそうだなと判断した場合は取り上げています。
また、こういった場合には狭い場所から広い場所へ、飼い主さんが誘導すると事故が防止出来るでしょう。それから、「自分は家にいないけど、飼い猫を一匹だけで自由にさせておきたい」という場合などには、危なそうなおもちゃは安全な場所にしまう事が重要です。
おもちゃによる事故防止の為に出来る事
ここまで、「こんな時に事故は起きるよ!」という話をしてきました。でも、出来れば事故が起きる前に予防したいものです。その為に、今から出来る事を提示します。
- 猫用おもちゃを定期的に調べ、破損していないかの確認をする
- 誤飲誤食してしまいそうな部品は取り外す
- 猫が飲み込んでしまえるサイズのボールなどは使わない(もっと大きいサイズにするか、猫が飲み込みそうにない材質のおもちゃに替える)
- 飼い主の不在時などに、猫だけで遊ぶと危ないおもちゃは安全な場所にしまう
- 使っているおもちゃのレビューなどを読んで、どんな事故が起きそうなのかなどの確認をする
- 長く使っている・部品がボロボロのおもちゃは思い切って断捨離する
- 猫がどんな遊び方をしているのか、日頃から観察をする
- 飼い猫が遊びに興奮し過ぎている時はクールダウンさせるか、遊ぶのをやめる
順を追って説明しましょう。
猫用おもちゃを定期的に調べ、破損していないかの確認をする
危険があるかどうかは見て調べるのが一番。という訳で、私は「おもちゃで遊んだ後、猫じゃらし収納ボックスに片づける時」に確認作業をしています。使った後はお片付け。そのついでに調べるだけなので簡単ですよ。
誤飲誤食や怪我をしてしまいそうな部品は取り外す
プリューシュが大事にしている犬のぬいぐるみがあります。このぬいぐるみにはひげが付いていたのですが、素材が硬くて怪我をしてしまいそうでした。それで、ノワールさんがその硬いひげを引き抜いてくれたんです。
この様に、「危ないな」と感じる部品は取り外してしまうと事故を予防する事が出来ます。
猫が飲み込んでしまえるサイズのボールなどは使わない(もっと大きいサイズにするか、飼い猫が飲み込みそうにない材質のおもちゃに替える)
ボールで遊んでいる場合は特に注意が必要です。何故なら、小さ過ぎるとうっかり飲み込んでしまうから。
飼い主さんには難しい判断を迫られそうですが、「飼い猫が飲み込みそうな素材・大きさ」のものは使わない様にすると良いでしょう。
飼い主の不在時などに、猫だけで遊ぶと危ないおもちゃは安全な場所にしまう
日頃遊んでいる時の行動をチェックしていると、「あ、このおもちゃは(普段遊んでいる分には問題無いけど、何かの拍子に)飲み込んでしまいそうだな。」とかなんとなく分かってくるものです。
なので、そういった危険のあるおもちゃは猫の取り出しやすい場所には置かない事。飼い主さんが見ている時にのみ遊びましょう。また、猫だけでお留守番という場合には、取り出せない安全な場所にしまう事が肝心です。
使っているおもちゃのレビューなどを読んで、どんな事故が起きそうなのかなどの確認をする
意外と盲点なのが、ネット通販のレビュー。レビューの中には「具体的にどんな怪我や事故が起きたのか」が書かれています。
「自分達が使っているおもちゃの危険性がどこにあるのか分からない…。」そんな時にこそ、人の声を聞く為にレビューを読みましょう。きっと役に立つ筈です。
長く使っている・部品がボロボロのおもちゃは思い切って断捨離する
「まだもうちょっと使えそう…。」気持ちはよく分かりますが、心のどこかで「危ないかも?」と思っていませんか。そして、「買うのにお金がかかったから」という理由で、捨てずにまだ使おうとはしていませんか。
怪我をした場合、最悪、動物病院にかからなくてはなりません。治療費とおもちゃ代を比較してみれば、おもちゃ代の方が圧倒的に安い筈。…という訳で、もうボロボロになったおもちゃは断捨離しましょう。
…ん?…いっぱい………?
猫がどんな遊び方をしているのか、日頃から観察をする
普段、おもちゃを使ってどんな遊び方をしているのか観察しましょう。
例えばですが、ここにお気に入りの猫じゃらしがあるとしましょうか。猫の遊ぶ肩を見てみると、猫パンチよりも噛み付いて遊ぶ事が多いとします。「クセ」というのはあるもので、噛み付く箇所がある程度決まっていたりしますから、その箇所が破損しやすい(=噛んだ時に口内を怪我しやすい)というのが分かります。
とにもかくにも、観察、観察、観察です。
猫が遊びに興奮し過ぎている時はクールダウンさせるか、遊ぶのをやめる
猫が遊ぶ時、夢中になると、怪我や事故につながりやすい動きをする事があります。興奮し過ぎて「これをすると危ない」という意識が飛んでしまう様ですね。
遊びがヒートアップしてくるのは、相手をしていると自然と分かります。一旦、休憩をはさむか遊ぶのをやめて落ち着かせましょう(或いは、使っているおもちゃを取り上げて別の物で遊ぶ、というのもいいですね。)
最後に
色んな猫用おもちゃが出回っていますが、絶対安全なおもちゃというものはありません。最初は安全でも、使っているうちに危ない部分が出てくるものだからです。
しかし、事故というものは(ある程度)予測出来ます。また、対策を講じる事で被害を最小限に防ぐ事が出来ます。愛猫が怪我をすると、猫だけでなく飼い主さんも辛いもの。「あの時、前もってああしておけば…。」という後悔をしなくてもいいように、出来る事を見付けてやっていきましょう。