猫が何かを頑張った時に、ご褒美のおやつは必要でしょうか。おやつを与える事によって、猫がどうなっていくのか。色んな想定をしながら、我が家の方針では「ご褒美におやつを与えない」事に決定しました。
今回は、「猫にご褒美のおやつをあげない選択肢」について書き記したいと思います。
猫のご褒美におやつは必要?
「今日はシャンプーを頑張った!」「爪切りをさせてくれた!」という時に、ご褒美としておやつをあげているご家庭は多いだろうと思われます。
我が家では、猫のご褒美におやつはあげていません。理由は、「おやつが無いと頑張れない子に育つから」。
例えば、爪切りを頑張ったとしましょう。でも、それはこれから先もずっと「しなくてはいけない事」ですよね。それでおやつが必要となると、「おやつが無ければ我慢出来ない子」に育つのではないでしょうか。
我慢をしなくてはいけない時には、ひたすら我慢をするのだという事を理解させる為に、また、忍耐力を付けさせる為にも、ご褒美のおやつはあげていません。
実際、この方針であげなかったからといってグレるという事はありませんでした。シャンプーや爪切り、ブラッシングといった「猫が嫌がる事」をしても、飼い主が嫌われるという事も無かったのです。
だから、おやつが無くても大丈夫。十分やっていけます。
もしも、ある日突然おやつが無くなったら
猫におやつをあげて良いのかどうか、最初の頃は随分悩みました。それで、悩んでいる時に色んな「もしも」について考えたのですよ。
そんな「もしも」の内の、一つについてお話ししましょう。
もし、プリューシュにおやつを与え続けたとする。
ところがある日、(おやつが体質に合わなくなった・金銭的にあげられなくなった・販売停止になった…等の)事情によって、おやつがあげられなくなったら、プリューシュはどうなってしまうんだろうか?
おやつというご褒美が無い状態で、すんなり色んな事が上手くいくんだろうか。今まで通り、やっていけるだろうか。だって、相手の方はご褒美が無い事に不満を抱くでしょう。「なんで、一生懸命頑張ったのにご褒美が無いの?」って。我慢する理由がない以上、いずれボイコットするんじゃないのかな。
猫という生き物は、加減というものを知らない。根本がそんな感じだから「あの時はああだったけど、この時はこう」という事情は、なかなか分かってはもらえない。「最初に良いって言ったんだから、良いでしょ!」という感じ。
そんな価値観を持っている生き物相手に、上手くやっていけるイメージが全く湧かなかった。こういった問題は上手に猫を飼う事が出来る人なら問題無いんだろうけど、なにせ、猫を飼う初心者であるので自信が無かったんですよ。
「物で釣るのは、やめよう。」
「ご褒美におやつをあげない」選択は、プリューシュにとっても、私達にとっても良い判断であったと思います。
余談
ところで、この「猫のおやつ問題」…。他の人はどうなんだろうかと思って、沢山のサイトを見ました。そこで色んなパターンを読んだのですが、個人的には解決が難しいと感じるものもありました。
例えば、「おやつの催促が激しくなり、よく鳴く様になった」…とか。
猫を黙らせるなんて、おやつをあげる以外の解決策が無さそうにも思える…。おやつをあげられないとすれば、無視するしかなくなる訳ですが、それで黙ってもらえるやらどうやら…。最初からあげない方が良かったのかも?とすら感じました。
本来はご褒美の筈が新たな問題を作っている気がして、複雑な気持ちになりました。
おやつではない、ご褒美とは
しかし、猫に対してご褒美のおやつが無い…となると、「じゃあ、猫にとってのご褒美って何なんだ?」という話になりますよね。その点について、私はこの様に考えました。
猫が何かを頑張った時に、優しい声で「褒める」事。爪切りなどを頑張った後、そのストレスを解消する為に、「沢山遊んであげる」事。そういった事が、「ご褒美」なんだ。
そんな風に考えました。人によっては、そういうのはつまんないって思うかもしれませんね。
でもまぁ、これでやっていけてますので、…上手く言えませんが、私達は「大丈夫」だろうと思います。
最後に
「あ~、それにしたって、猫の飼育って難しいや…(猫だけじゃないけど。)」って、いつも思います。
何かちょっとした事であっても、飼育本読んだり、ネット検索したり、頭を悩ませたり、家族と相談したり…って、あれやこれや。パンクしそうですよ(笑)猫を飼うって楽しい事ばかりじゃないけど、毎日充実していると言えそうです。