プリューシュの後ろ足・内太ももに毛玉の絡まりを発見してしまいました。「1日2回のブラッシング」を習慣にしているのにも関わらず、悔しい限りです。毛玉ケアは最初、あまり対策が出来ていなかったので、力を入れている事であったというのになぁ…。
この記事では、毛玉の絡まりについてや、毛玉ケアに関する対策等について書き記したいと思います。
猫の毛玉は「いつ、どの様にして」・「どの部位に」出来るのか
そもそも、猫の毛玉は「いつ、どの様にして」「どの部位に」出来るのでしょうか。
猫の毛玉はいつ・どの様にして出来るのか
- ブラッシングの回数が少な過ぎた為、抜け毛が絡まり、毛玉が大発生
- 首輪や洋服を着せていた場合、首輪や洋服の下で毛が擦れ、絡まりになってしまう
- お風呂前のブラッシングをせず、シャンプー時に濡れたまま擦れ、毛同士が絡まり、さらに巨大な毛玉になった
- お風呂後、身体の隅々まで十分に乾燥させず、ブラッシングもしなかった為、毛玉になった
- 老齢になり、毛づくろいの頻度が減って、毛玉が出来やすくなった
- そもそも、長毛種なので長い毛が絡まって毛玉が出来やすい
猫に毛玉が出来るのは、こういうケースが多い様です。
女性なら長髪であったり、ヘアケアをされている方が多いと思いますので、「毛がどうして絡まるのか」・「どういった状況で絡まりやすいのか」が分かりやすいのではないかと思います。逆に男性なら分かりにくいだろうし、想像しにくいかもしれないな…。
例えば…、女性がお風呂上り、髪を乾かさずに眠るというのは(基本的に)しないですね。髪が擦れて「枝毛・切れ毛」の原因になり、悲惨な事になりますので。
ご家族に女性がいらっしゃるなら、色々質問してみると良いかもしれません。「毛が絡まりやすい状況」・「毛玉が出来やすい状況」の想像がしやすいかと思います。
猫の毛玉は身体のどの部位に出来る(=出来やすい)のか
猫の毛玉は「毛同士が擦れ合う所・毛づくろいがされにくい場所」に出来やすいとされています。
- 耳の後ろ・根元部分
- 喉から顎にかけて
- 脇の下
- お尻・股周辺
- 太もも内側
絡まりやすい場所は概ね、この通りとなります。
プリューシュの場合は、「太もも内側」がダントツトップで毛玉が出来やすいです。多くの猫はお尻周辺に毛玉が出来やすいらしいのですが、プリューシュは太もも内側(後足)でしたね。
おそらく、太もも内側に毛玉が多いのは「毛量が特に多い」・「毛同士が擦れやすい」・「毛づくろいの頻度が少ない場所である」・「お座りの態勢を取った時に地面と擦れている」という原因が重なっているからではないかと思います。
脇の下はよく毛玉が出来ると聞いていたので警戒していた部位なのですが、プリューシュはあんまり運動しない所為か(?)今の所、毛玉は出来ていません。
耳の後ろも毛玉が出来た事、無いですね~。多分、下手に濡れたりしていない事や、シャンプー後の乾燥とブラッシングが完璧に出来ている部位なので、発生しにくいんだと思います。
毛玉ケアに関する失敗
ここからは、私達がやってしまった失敗について書こうと思います。
お風呂上がりのブロー・お風呂前後のブラッシングが不十分だった
プリューシュをお風呂に慣れさせるのに必死過ぎて、色んな事が完全に出来ていなかった…というのが理由です。
お風呂に入れる前から、嫌いなブラッシングを念入りにやって、お風呂に入れて、完全に乾かして、またもブラッシングをして…というのが、不可能でした。
「お風呂に入れて、乾かして、ブラッシングをする」までは、なんとか出来る様になったのですが…。お風呂前のブラッシングも必要となると難しい…。
少しずつ、それぞれの過程で耐えられる時間が長くなってはいるものの、これ以上の時間が必要ともあれば、本人が耐えられる様になるまで成長を待つしかありませんね…。まだ1歳3ヶ月だから仕方ないと思うしかないのか、微妙な所です。
決して諦めず、気長に成長を待とうと思います。
表面の毛だけしか見えておらず、下に埋もれた絡まりを見落とした
プリューシュは身体に触られるのが嫌いなので、細かく身体を見る事が出来ません。
ブラッシングの際、かなり細かく全体点検していたつもりなのですが、それは上の部分だけでした。表面上見えている毛に覆われ、埋もれていた下の部分は絡まっていたのです!それが、後ろ足の太もも内側部分。
ああ…。出来ていないと思っていた所に、毛玉が………(ガックリ)
もっと早くの段階で気が付いていれば、ただの「毛のもつれ」で済んでいたかもしれないのに!
「毛量を減らす・抜け毛を取る」目的でファーミネーターを使う
「毛量を減らす・抜け毛を取る」という目的で購入した、ファーミネーター。
最初、プリューシュには使えませんでした。身体に硬い物を押し当てられていて、「怖かった・不快だった」事と、ブラッシングが不十分な状態でファーミネーターを使用してしまうと、途中で毛が切れてしまうらしく痛いらしい…。
最初からファーミネーターを使用するのではなく、ブラッシングを隅々までやって毛の絡まりを梳いてから使用すると、痛がりませんでした。
また、ファーミネーターを移動させる時に「力を入れない・ゆっくり動かす」事を気を付けると、嫌々ながらでもファーミネーターを使わせてくれるようになりました。
ファーミネーターを使うと毛量を簡単に減らせるので、使える様になると、とても便利。長い道のりでしたが、使える様になって良かったと思います。
短毛種用と長毛種用が販売されており、私達は長毛種用を購入しました。
毛玉ケア対策にやった事
上記、毛玉が出来る原因や失敗等々について書いてきました。では、実際に毛玉の絡まりを取るにはどうしたら良いのでしょう。
毛玉を取るには、ブラッシングやカットという方法以外に「水に浸してほぐして取る」という方法があります。ですが、これは手間が掛かるし本当に大変。あと、落ち着きのないプリューシュには向いてない…。
なので、我が家では「ブラッシングとカット」だけで毛玉ケアをする事にしました。
一日2回のブラッシングを習慣にした
まず、ブラッシングそのものの回数を増やす事にして、「1日2回」としました(それまでは、プリューシュが落ち着いている時に・気が向いた時だけという少な過ぎる回数でした………。)
これ以上の回数はプリューシュも飼い主達も無理だという事で、今の所はこの頻度で落ち着いています。
喉下に出来た毛玉は2人がかりでカットした
身体のどの部位であっても、「出来てしまった毛玉をどうにかするのは難しい」という理由から、毛玉はハサミでカットしています。
一度だけ、喉の下に毛玉が出来た事があります。その時はノワールさんにプリューシュを抱っこして貰って、気を引いてもらっている間にハサミでカットしました。
プリューシュを傷付けるんじゃないかと思って、怖かった…。
喉の下はブラッシングを特に嫌がるので、あまり丁寧に出来ていない部位でしたが、喉の下に毛玉が出来て以降、ブラッシングの際には(嫌がっても)きちんとする様にしています。
お尻・太もも内側周辺の毛を猫用電動バリカンで切った
「排泄物による汚れの付着を防ぐ為」「毛玉の絡まりを防ぐ為」にお尻・太もも内側(後ろ足)周辺の毛を猫用電動バリカンで切りました。
プリューシュが小さかった頃は爆睡している時にハサミで切っていたのですが、今となっては直ぐに起きてしまい、それは不可能…。どうしようもなくなったので、犬猫用電動バリカン「ドギーマン ホームバーバー エキスパートスタイル コンパクト」を購入・使用した次第です。
ところで、この電動バリカン。アタッチメントを使おうとしたのですが、ラグドールの細すぎる毛にはバリカンのアタッチメントは使えませんでした。全然、刃に当たらないんですよね…。
しかし、アタッチメント無しなら問題無く使えています。その所為で「刈り過ぎ」になってしまったのですが、そこはカット出来ただけ良しとしよう…。
毛のカットをした事により、毛同士の絡まりがグッと減ったので、猫用電動バリカンはお勧めします。
「毛玉ケアを嫌がる猫」にケアをさせてもらうには
長毛種であるラグドールの毛は絡まると悲惨な事になるので、(超面倒ですが)こまめにケアしてあげるしかありません。猫によっては、寝ている間にケアするという事が出来ないと場合もあるでしょう。起きている時に嫌がってもやるしかない。そういう事もあります。
あなた(飼い主さん)「こんなに嫌がっているのに可哀そう…。」
そうやって飼い主さんが猫に屈した時点で、終わります。
脅している訳ではありませんが、これは事実。猫はハサミを使って自分の毛玉を切り取ったり出来ませんので、人間がするしかないのです。そう、あなた(飼い主)がするしかありません。
嫌がっている猫との対峙は魂と魂のぶつかり合いで、肉体的・精神的に疲れます。少なくとも、私は毎度毎度、ヘトヘトのクタクタですよ。飼い猫から「嫌だ嫌だ!」と全力でごねられたら、無理強いさせている自分も嫌いになるし、やめられる事ならやめたくもなる…。
しかし、屈する訳にはいきません。私は飼い主としての責任を果たすと決めている。
私「やめない。」
動物飼育というのは、楽しい側面もありますが、この様に辛い側面もあります。ですが、相手の健康を思えばやらざるを得ない場合、私は冷酷な人間、厳しい母猫になり変わる。プリューシュにとってはさぞや、鬼の様な存在だろうなぁと思いますよ………。
しかし、この鬼の気迫が暴れようとするプリューシュの動きを止めているのです。そうして、日々のブラッシングや毛玉のカット作業を完遂する事が出来ました(ちなみに、ノワールさんでは優し過ぎてプリューシュを止める事は出来ません…。)
世の中の猫全てが飼い主さんに従順に従う訳ではなく、力の限り暴れまくる猫もいるでしょう。どうしたらいいのか困り果てている方もいらっしゃるかと思われます。
「嫌がって、暴れられちゃって、もうどうすれば良いのか分からない。どうしたらいい?」と聞かれたら、先述の通り、「一歩も引かない気迫で接する事が大事」とお答えします。
最後に
猫を飼い始めて感じるのは、動物飼育というのは知らない・分からない事だらけだという事。そして、本やネットで書かれている様な飼育の仕方だけでは、問題解決出来ない事が多いという事も理解しました。毎日が試行錯誤です。
毛玉ケアだけに限らず、動物飼育は時間も労力もかかりますが、どんな事でも諦めずにやっていこうと思います。