日々、プリューシュと接する事により、「猫の生態」について様々な疑問が湧いてきました。書籍やネットで情報こそあるものの、「実際はどうなんだ?」と観察する毎日です。
今回はその観察対象の一つ「ラグドールの体毛」について、「毛質(硬さ・柔らかさ)はどんなものなのか」…などを記事にしたいと思います。
ラグドールの毛色・模様の変化については長くなるので別記事にしました。ラグドールの体毛が色付いていく様子をご覧になりたい方は是非、お読み下さいませ。
ラグドールの体毛の硬さについて
上から硬い順に挙げてみました。
- ヒゲ
- 耳毛・眉毛
- しっぽ
- 肛門周辺
- 背中
- 顔・お腹・その他
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
ヒゲ
ラグドールの毛の中で、ダントツ一位の圧倒的硬い毛は「ヒゲ」ですね。
このヒゲ…、成長と共に変化がありました。月齢が上がる毎に「硬く・太く・長く」なったのです。大人になるって、そういう事なのですね。
耳毛・眉毛
ヒゲの次は、「耳毛・眉毛」になります。耳毛は耳の縁取りをしている毛は柔らかいですが、耳の蓋をする様に生えている耳毛は剛毛です。耳毛は月齢による変化は微弱で、幼い頃から「そこそこの硬さ」はありました。
一方、眉毛に関して。月齢4カ月頃から「長さ・太さ・硬さ」がグッと上がったのを感じました。それまでは「ちょっと硬い感じがする…。」という程度でしたが、スッと顔を撫でた時に、「目の上から耳に続く範囲」がゴワゴワした撫で加減になりました。
しっぽとの違いは、耳毛・眉毛の方が毛が「太い」ので、より硬く感じられる事です。
しっぽ
耳毛・眉毛より柔らかい毛が「しっぽ」になります。
耳毛・眉毛より長さがあるから柔らかく感じるのでしょうか。でも、一本一本の毛を耳毛・眉毛としっぽで比べると、耳毛・眉毛は「真っ直ぐ」で、しっぽは「チリチリ」した毛が多い…。
では、「しっぽ」の毛はどんな硬さなのでしょうか。耳毛・眉毛の様なコシのあるピンと張った毛ではなく、背中やお腹の様にフワフワと柔らかな細い毛です。毛質による違いは何かというと、しっぽの毛は「チリチリ」していて毛同士が絡みやすい毛となっています。
肛門周辺
さて、しっぽの次に柔らかいのが肛門周辺。しっぽと近いので違いが分かりにくいですね。ですが、細かく違いを比べてみると、しっぽよりもチリチリしていないのが分かります。この事から、手触りが柔らかく感じます。そして、毛質が「若干乾燥気味でもつれやすく、お腹より硬い」と感じました。
背中やお腹の毛との違いは、肛門周辺の毛の方がパサつきがあります。もしかしたら、毛に含まれる水分・油分のバランスが随分違うのかもしれません。
背中
肛門周辺より柔らかく、顔やお腹より硬いと感じるのが「背中」の毛だと思いました。背中の毛は顔や首回りと同じくらい柔らかいんじゃないかと思っていましたが、背中…特に背骨の上の毛は硬いと感じました。ただし、本当に細かな違いなので、分かり辛いレベルではあります…。
顔・お腹・その他
顔に関しては、ヒゲや耳毛・眉毛、鼻筋の毛など、硬い毛の方が多いです。しかし、頬や額などは他の毛と同様、柔らかく細い毛が生えています。
お腹・その他も同様に柔らかく細い毛が生えており、月齢による変化は「硬さ・太さ」よりも、「長さ・毛量」の方が感じられました。
全体の毛を見て
全体の毛を見て思うに、顔周辺の毛が硬い様ですね。肛門周辺の毛がお腹の毛よりも硬い事を考えると、やはり、「守るべき所の毛は硬い」という事になるのではないでしょうか。
疑問が一つ「お腹の毛は硬くないの???」
ここで、「守るべき所の毛は硬い」という結論に至ったのですが、疑問も湧いてきました。
毛の硬さ・柔らかさの違いに目的があるのだとして、その目的というのが「自分の弱い部分を守る為」なのだとしたら…、「何故、お腹の毛は硬くないのか?」と。
導き出した、「答えの分からない答え」
実際の所はどうなのかさっぱり分かりませんが、自分なりに考えてみました。
- 猫は四足歩行をしているので、お腹は地面を向いている。したがって、常に防御する程ではない
- ヒゲの様な「センサー機能」はお腹の毛に必要無い
- 外部からの攻撃を考えると、背中の毛の方が優先度が高いのかもしれない
- 睡眠時の姿勢は「お腹が地面にべったり着く」という寝方よりも、身体を横にずらして背中などが当たっている。その為、お腹の冷えなどを考慮した防寒機能はそれほど必要無かったのではないか
挙げられるのはこれぐらいでしょうか。他はあまり思い付かない…。
個人的には「当たっていないかもしれないけど、そうそう的外れでもない」答えにはなっているのではないかと予想しています。いつか、この疑問の答えに辿り着けたら面白いな~。
ラグドールの毛を観察して面白かった事
…と、こんな風に日々プリューシュ(の毛)を観察している訳なのですが、面白いと感じた事があります。それは何かというと、「ラグドールの足裏の毛は硬くない」という事でした。
地面に接する部分ですので硬くなっていてもおかしくないのに、ラグドール特有の柔らかい毛で覆われています。そして、肉球周りに生えてくるムダ毛も柔らかなまま…。
この毛は人間でいうと脇毛みたいなものだと私は捉えていますが、そうだとすると、もっと硬く、チリチリのボーボー(笑)でも良い筈です。この事に関しては、「何故、そうなのか?」という理由が思い当たらず、仮説が立てられませんでした。
時に、「理由という理由も無いけど、そうなのだ」というのが答えだという事がありますが、この事もそうなのかな…。興味関心は尽きないものです。